私の父はアルコール依存症でした。そして当時は性格だと思っていましたが、今思うと発達障害や精神疾患など複数の障害や病を抱えていたのではないかと思います。
そのため私は典型的なアダルトチルドレンでした。アダルトチルドレンという言葉と概念が私の幼い頃にはなかったので、大人になってから自分がアダルトチルドレンだと気づきました。
アダルトチルドレンは病名でも障害名ではありませんが、社会で生きてい行く上ではハンデになりました。なぜかというと、アダルトチルドレンの私が当たり前だと思っていたことが、世間一般では当たり前ではなかったので、自分と周囲の人たちの間に認知の差があったからです。
たとえば、
・父はお酒を飲んで家で暴れるもの、だから妻と子どもは耐えなければいけない。
・子どもは、自由に発言したり行動したりしてはいけない。
・家の中であったことは絶対に人に話してはいけない。
などの思い込みです。だから、結婚にも子育てにも、社会に対しても明るく楽しいイメージは全く持てませんでした。
ものの捉え方(認知)の歪みは、成長と共に、歪んだ雪だるまのようにいびつに膨らんでいきました。
自分が当たり前に選択することが、普通の人から見たら「もっと楽に考えたら~?」というほど偏ったものだったと思います。
だから私の人生は波乱万丈になってしまったのですね。
私はずっと、自分の人生が全然うまくいかないことや、心の病気になったのは、神様に意地悪されている、不運だと思っていました。でも実際にはちゃんと理由があって起こっている事でした。
うまくいかない時は、何か大事なことに気づくチャンスでもあります。
まず、自分のものの見方や当たり前だと思ってることを、違う角度から考察してみることから癒しが始まります。
自分が当たり前だと思っていたことが、実は当たり前ではなく、
そんなに苦しまなくても良い道がある場合、
他者と無駄に争わず穏やかな人間関係を築ける場合、
自分を傷つけないパートナーと出会い、結ばれる場合
…かなりあります。
心の病気になったときは、それだけ長い年月歪みに耐えてきた結果であり、ゆっくり休む必要がある時です。縛っていた本当の自分をゆっくり解放してあげる時です。
アダルトチルドレンという、ものが歪んで見える眼鏡を外すと、実際はもっと晴れていて、自由で、楽しい世界が広がっています。
アダルトチルドレンはそうでない人に比べて、確かにハンデはあるかもしれない、苦しい経験かもしれません。けれど、アダルトチルドレンだからこそ、人より大きな気づきを得ることができるし、人の心に寄り添うことができると私は思うのです。
人生を勝ち負け、白黒、とすべて区切ってしまったら、この世の中は不幸な人だらけになってしまいます。
アダルトチルドレンを悪とする必要も、ポジティブ思考でなかったことにする必要も私はないと思っています。アダルトチルドレンの自分だからこそ、気づけることや助けが必要な人に寄り添えること、大事にしていったら良いと思います。
それで、アダルトチルドレンに私がおすすめするのは、認知行動療法も良いと思いますが、一体認知行動療法はどこで受けられるのか?いくら¥なのか?今心の病に悩んでいる人にとっても、毎日生活に追われている人にとっても、受けるまでのハードルが高い、継続するエネルギーがかなりいるはずです。
私自身が行って良かったことは、自分以外の人生に興味を持つことでした。自分のことになるとよく分からないので、自分の人生を俯瞰するために、色々な方の人生に興味を持ってお話しを聴かせてもらいました。
同じアダルトチルドレンの方のお話しを聴かせてもらうこともすごくよかったです。
そこで大事なのは、良し悪しのジャッジはしないこと。決めつけないこと。
普段からジャッジをしないでありのままを受け入れるようにしていると、自分自身に寛容になれるし、本当はしたかったことに気づけたり、自分の頑張りを自分で気づけたりします。
あともう一つおすすめは、幼いときの自分に、今の自分が声をかけてあげること。
今の自分だったら、孤独で辛かった頃の自分になんて言ってあげられるだろう、どんな手助けをしてあげられるだろう?
それをしたからと言って、すぐに今の状況が急好転するわけではないのだけど…でもある時、ふっと「あれ?悲しさや怒りの感情が薄らいでる!?」と実感することが必ずあります。
🎀まとめ🎀
◎アダルトチルドレンが原因で、人生がうまくいかない・心の病の原因になってしまうこともある
◎でもアダルトチルドレンは、ハンデとは限らない!
◎アダルトチルドレンだからこそ気づけたこと、得られたご縁、寄り添える心を大事にしよう
◎自分以外の人生に興味を持とう
◎今の自分なら、幼い頃の自分にどんな手助けができるかな?
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